平成22年8月31日 火(晴)   すごいもの見ちゃった! part2


今日は、グアヒーラのレッスンの日でした。
ここのところ、忙しくて連日4時に寝ているので、頭が真っ白です。
(いえ、白髪が目立つという事でなく・・・)

今までずっとやってきたところは、何度もテープで聞いていたので、最近ようやく頭にはいって
きたのですが(最近まで、みんなとずれたら悪いと思って、足音も控えめに出すという始末)
先週の新しいところは、眠い頭でテープ聞きなおしても、チンプンカンプン。。。

どうしようと思いつつ、今日行かないと来月は先生がスペインに行かれてしまうので、きっと
「これ宿題!」という感じでいっぱい進んでしまうんだろうな〜と思い、のろのろとした足取りで
スタジオに行きました。

結果、やっぱり、予想通り激しく進みました。うぁ〜、もう私はパニックです。

これは先生がご不在の1ヶ月間、テープを聞きなおして、他にもネットでグアヒーラや
ブレリアの動画を色々見ないとだめだな〜と思いました。
(勉強に見なさいと言われたファラオナさんもちょっと探したけど、まだ見つけてないし、やること山積)

ちなみに、今見つけました()←再生回数84回のものまであって、よく探したと誉めてください。

さて、閑話休題。

先週書いた新人公演の事ですが、カンデーラの湘南大和路ラインのシギリージャは
残念ながら、入賞しませんでした。

それを聞いたとき、正直「へッ?うそでしょ!」と思いました。

バレエのような舞台が多い中、フラメンコの真髄みたいなものは理解されにくいのかな?とか
あまりに傑出していると、却っていけないのかな?とか、踊りに「賞」って何だろう?とか・・・。

でも、如何せん、私は自分がヘタクソなので、仲間にも誰にも言いませんでしたが。

実は私は、フラメンコを松先生に習う前、タブラオに出向き、実際に目の前でシギリージャを
拝見して、この先生は、すごいと思いました。

美しく・力強い、そしてフラメンコ魂を感じさせる踊りでした。

それまでバレエのような綺麗なフラメンコとか、力技のようなパワー全開のフラメンコとかを
見てきて、これは何か私のイメージするフラメンコとは違うと思っていました。

松先生の踊りは静かな美しさと豪快な切れのよさの両方を持っていて、フラメンコがまさに
奥の深い芸術に見えたのです。私は、これがフラメンコだ!と思いました。

私はフラメンコをオリジナルシューズの開発のために習いたかったのですが、習うなら
「私にとっての本物」を・・・と思いました。

で、話を戻しましてあの湘南大和路ラインのシギリージャは、踊っているのは他の5人の方ですが
踊りをみていると、あの時の松先生の踊りの本質みたいなものが、心にビシビシと感じられました。

多分、私だけではなく会場にいた人たちの大部分が、あの踊りを見て、自分の心に訴えてくる
嬉しいこと・悲しいこと・がんばったこと・辛かったこと・感謝したこと、そういう人間らしい感情が
怒涛のように押し寄せてきたのではなかったのでしょうか?

「これは本物だ!」と私は思っていたので、入賞の結果を別段、調べもしていなかったのです。
ですから、この結果は実に意外でした。
ひょっとして、自分の目や感性が狂っているのだろうか?と考えてしまいました。

(小さいときから自分も踊りを習い、そして商売柄、色々な踊りをみてきていますから、目だけは
肥えている筈だと自負していました。だから別の意味でも、ショックでした。)

ですが、今日、パセオの社長さんが感想を色々と書いていらっしゃると伺いました。
ブログを見てみたら、やはりこういう見方をなさる方もいるのだと、嬉しくなりました。

やっぱり、あれを生んだカンデーラはすごかったのだと思い、頑張っていた方々が少しでも
報われて、よかったと思いました。
・・・そして、私の目もまんざらでないと自分で自分を誉めました!(笑)

きっと今後、伝説の踊りになるでしょう!
それが見られた私はとってもラッキーです(^^)

あ、でもね、踊りというのは「伝わるか」が大事だと思いますので、私には今回のカンデーラの
踊りが伝わったけれど、他の方には、他の踊りが伝わったかもしれません。

他の人にとっての「本物」や「目指すもの」は、人に個性がある限り、違うのが当然です。

新人公演の会場の出入り口にアンケートボックスとか置いて、「お帰りにご感想を・・・」としたら
みんなの求めているフラメンコがどういうものか分かるかもしれません。

こういうのをネットに掲載したら盛り上がるだろうな〜。
(こんな見方があったのかとか、気づくかもしれません。フラメンコの魅力が広がります。)
フラメンコは大衆のものだと思いますから、多くの人がどう感じたのかが大事だと思います。

どの方も真摯にフラメンコに向き合っていたこの新人公演、素晴らしかったというのが一番です!



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